沖縄県の市区町村 一覧(50音順)
沖縄県の葬儀
沖縄県のお葬式についてご紹介します。
沖縄県のお葬式事情について費用やしきたり、補助の観点から、それぞれについてみていきましょう。
沖縄県の葬儀費用
沖縄県の葬儀一式の費用(葬儀本体にかかる費用。他に宗教者への謝礼費や、飲食接待費用が掛かります)について、経済産業省の行っている特定サービスの概況報告によると、沖縄県の葬儀一件当たりの葬儀一式費用(報告内の数字をもとに当メディアが作成)の平均は57万4111円で、全国の中で最も低い金額です。全国平均の112万円よりかなり費用が低い傾向があることがわかります。
葬儀事業を行う事業所の数は57事業所と、全国で6番目に葬儀社の少ない都道府県です。
面積が狭く、また、人口も多くないため、葬儀社の数が少なくなっています。
沖縄県のお布施
では、お布施についてはどうなっているのでしょうか。
お布施とは、葬儀でお世話になった宗教者への御礼のために渡されるお金のことです。宗教によって名前は異なりますが、日本ではほとんどが仏式で行われるため、お坊さんに渡すお布施として定着しました。
日本消費者協会の報告によると、沖縄県の属する九州地方のお布施の平均額は29万円です。全国平均が約47万円となっていますので、全国の中では一番お布施が少ない傾向にあります。
沖縄県の香典
沖縄県の属する九州地方の香典の相場
全日本冠婚葬祭互助会の報告によると、沖縄県の属する九州地方での親の葬儀の香典の最も多い回答額は5万円となっており、また平均に関しても、全国平均が6万2千円ほどなのに対し、約4万8千円と全国の中では、かなり少ない金額であることがわかります。
沖縄県の葬儀のしきたり
当メディアが全国を対象に行ったアンケートを交えながら、沖縄県の葬儀のしきたりについてご紹介します。
亀の甲羅のような形をした亀甲墓
沖縄県には、他地域にない、独特な葬儀の風習が数多くありますが、お墓に関しても、同様のことが言えます。
例えば、沖縄県のお墓は他の地域にお墓に比べて特に大きいことで有名で、破風墓や亀甲墓が有名です。破風墓は三角にとがった破風型の屋根を持つことから、亀甲墓は上から見ると亀のの甲羅の形をしていることから、その名前がついています。
なぜ大きいかというと、以前は遺体を燃やさずに白骨化させる風葬が主流だったため、遺体をそのままの姿で寝かせておくだけのスペースが必要だったからといわれています。
現在は火葬が主流になり、以前ほど大きなお墓は作られなくなりましたが、今でも、昔の巨大な墓は至る所で見ることができます。
独特な沖縄県の風習
沖縄県では、納骨式の翌日から早朝に供物をもって墓参りをするナーチャミ-など、先祖崇拝の風習から独特に発展した葬儀のしきたりが多くあります。アンケートでも「長生きして病気などの理由で亡くなってない人の葬儀の後の食事会では家族がかちゃあしーなどの踊りを踊って天国に送った。」といった回答がありました。
かりゆしウェア
沖縄県では葬儀に喪服の代わりに黒いかりゆしウェアで参列してもよい、というしきたりがあります。実際に、アンケートでも「
黒のかりゆしウェアを喪服の代わりに着用することがある。」、「年をとって亡くなったのなら、葬式にかりゆしウエアでも良い」といった回答がありました。
葬儀用の黒いかりゆしウェアも販売されています。
新聞紙に訃報を掲載
沖縄県や北海道では地元紙に訃報を載せる文化があります。
実際にアンケートでも「
地域を問わず、沖縄では朝刊各紙(2社)に告別式のお知らせというページがあり、皆それを見て自分に関係する(親族はもちろん、会社関係)人のご両親だったり、ご本人だったりすると、告別式に行きお別れの挨拶を述べるのがしきたりになっています。昔から沖縄は祖先崇拝というのがあって、こういうのをとても大切にしているからだと思います。ですから、皆さん毎朝の新聞はまず告別式のページから見て確認するのが普通になっています。」という回答がありました。
ここでいう朝刊2紙とは「琉球新報」や「琉球タイムス」を指しています。新聞に訃報広告を載せるには出稿料がかかりますが、沖縄県の訃報広告は、通常の訃報広告よりも内容が詳細で、喪主や告別式の情報に加えて、親戚や友人の情報なども掲載されます。
沖縄県の一級葬祭ディレクターについて
沖縄県の一級葬祭ディレクターの数は34人であり、全国44番目の人数です。(経済産業省の特定サービス概況報告より)
葬儀社の数も少なく、そもそも人口の大きくないため、ディレクターの数が少ないのは当たり前といえます。
沖縄県の葬儀場について
沖縄県内の公営葬儀場の数は、24施設であり、全国平均の34施設よりだいぶ施設は少ないです。
面積が小さいため、葬儀場の数が少ないようです。年間の死亡者数を葬儀場の数で割った、葬儀場一施設あたり年間死亡者数は487人です。
これは全国で9番目に小さい数字ですので、他地域に比べて、公営葬儀場の競争率はやや低くなっています。
沖縄県には、公営葬儀場以外にも多くの民営葬儀場がありますが、まずは公営葬儀場を検討するといいでしょう。