宮城県の葬儀社

宮城県の葬儀

宮城県のお葬式についてご紹介します。 宮城県のお葬式事情について費用やしきたり、補助の観点から、それぞれについてみていきましょう。

宮城県の葬儀費用

宮城県の葬儀一式の費用（葬儀本体にかかる費用。他に宗教者への謝礼費や、飲食接待費用が掛かります）について、経済産業省の行っている特定サービスの概況報告によると、宮城県の葬儀一件当たりの葬儀一式費用(報告内の数字をもとに当メディアが作成)の平均は150万8075円で、全国5位となっており、全国平均の112万円よりかなり費用が高い傾向があることがわかります。 葬儀事業を行う事業所の数は184事業所と、全国平均よりもだいぶ多く全国で16番目に葬儀社の多い都道府県です。 宮城県は東北の中では比較的人口が多く、葬儀社の数も東北の中では一番多くなっています。一回当たりの単価も高く、まだ家族葬などの小規模な葬儀の普及が全国に比べて遅く、従来の葬儀が根強く残っている地域であるようです。

宮城県のお布施

では、お布施についてはどうなっているのでしょうか。 お布施とは、葬儀でお世話になった宗教者への御礼のために渡されるお金のことです。宗教によって名前は異なりますが、日本ではほとんどが仏式で行われるため、お坊さんに渡すお布施として定着しました。 日本消費者協会の報告によると、宮城県の属する東北地方のお布施の平均額は60万円です。全国平均が約47万円となっていますので、全国の中ではお布施が高い傾向にあります。

宮城県の香典

宮城県の属する東北地方の香典の相場

全日本冠婚葬祭互助会の報告によると、宮城県の属する東北地方での親の葬儀の香典の最も多い回答額は5万円となっており、また平均に関しても、全国平均が6万2千円ほどなのに対し、約4万6千円と平均よりも低い水準であることがわかります。 お布施とは対照的な結果になっている点が興味深いです。

宮城県の葬儀のしきたり

当メディアが全国を対象に行ったアンケートを交えながら、宮城県の葬儀のしきたりについてご紹介します。

通夜ぶるまいで白ぶかしを食べる

宮城県の一部の地域では、通夜ぶるまいに白ぶかしといって、もち米に小豆の一種の白ササゲを入れた白ぶかしを食べます。 現在、通夜ぶるまいは生前、故人と親しかった人が集まり、故人に思いを馳せることで、故人との別れを惜しむために開かれますが、もともとは、故人の前にごちそうを出して再生を願う意味がありました。通夜ぶるまいは、赤飯を食べる地域、黒飯を食べる地域など、地方によっていろいろな形に変化を遂げました。宮城県の通夜ぶるまいも同様に変化し、一説には、土葬の際の重労働をねぎらうために精のつく白ササゲが用いられるようになったようです。

会葬者が額に白い三角の布をまく

宮城県、新潟県、岩手県など日本各地で、出棺の際に会葬者が額に白い三角の布をまく風習があります。 この時、宮城県で特徴的なのは、男性は三角の白い布、女性は白い頭巾をかぶるように、男女で被るものが微妙に異なっているという点です。 この布は「宝冠」「紙冠」「額烏帽子」「卍布」などと地域・宗派・宗教によってさまざまな呼ばれ方をします。元々は死装束だったものが、江戸時代に魔よけの意味を込めて、参列者も着けるようになったと言われています。

納骨前に三回回る？

アンケートでは、葬儀が終わった後、納骨をするときに、ぐるぐる回る習慣があるといった回答も複数ありました。 「繰り上げ法要を行い、納骨も火葬後直ぐに行いますがお寺の本堂に入る前に円を描いて3回半回るといった風習があります。」 「火葬の後の葬儀でした。後は納骨の時に遺影写真や松明を持った親戚一同がぐるぐる回った後にお墓へ向かいました。」

宮城県の一級葬祭ディレクターについて

宮城県の一級葬祭ディレクターの数は132人であり、全国24番目の人数です。（経済産業省の特定サービス概況報告より） 東北北部の青森県、岩手県、秋田県、宮城県は全体的に葬儀社に所属する葬祭ディレクターの数が少なく、まだその存在が、他地域に比べて浸透していないようです。

宮城県の葬儀場について

宮城県内の公営葬儀場の数は、27施設であり、全国平均の34施設よりやや少ない水準です。 しかし、人口が多く、死亡者数が多い分、葬儀場は過密気味になってしまいます。 年間の死亡者数を葬儀場の数で割った、葬儀場一施設あたり年間死亡者数は867人です。 これは全国で19番目に大きい数字ですが、葬儀場の過密具合は全国平均並みを言えるでしょう。 宮城県には、公営葬儀場以外にも多くの民営葬儀場がありますので、公営葬儀場は運が良ければ利用できる程度に考えておくといいでしょう。