葬儀・通夜での挨拶マナー。シーンによって異なる挨拶の違いを紹介

初めての葬儀では、遺族側、参列者ともにどんな挨拶や言葉をかけたらよいか迷ってしまうのは当然です。葬儀には『マナー違反』と見なされる言葉があります。相手の気持ちを害さない為にも、シーンごとの挨拶を知っておくと便利です。

葬儀に参列するときの挨拶とマナー

親しい友人や親戚、同僚などが亡くなった際、葬儀参列者は遺族に対してどんな言葉をかければよいのでしょうか。挨拶をするシチュエーションは大きく分けて3つあります。

  • 受付
  • 開会式
  • 故人との対面

それぞれのシーンの挨拶マナーをみていきましょう。

受付での挨拶とマナー

遺族に対し『ご愁傷様です』や『心よりお悔み申し上げます』というのが一般的な挨拶です。受付をしている人が、自分と面識がない場合は、故人との間柄などを先に伝えておくとスムーズです。

最初から死因を聞くのも失礼にあたるので、ここでは軽い挨拶、または黙礼をするだけにとどめ、受付を済ませるようにしましょう。

開式前での挨拶とマナー

葬儀の開式前、遺族側は僧侶や式場との打ち合わせなどを行っていることがほとんどです。長々と言葉を交わすことは避け、お悔みの言葉程度にとどめておくのがマナーです。

遺族側から声をかけられた場合は、『お手伝いできることがあれば遠慮なく申しつけ下さい』と配慮の言葉をかけるのもよいでしょう。

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故人と対面した時の挨拶は?

葬儀では、遺族へ軽く黙礼し、故人へは合掌するのが通常です。しかし、故人と親しい間柄であった場合、遺族側から対面を促されることがあります。

その際は、遺族に対しお礼を述べ、『穏やかなお顔でいらっしゃいますね』や『綺麗なお顔ですね』と声をかけるのがよいでしょう。長々と想い出を語ったり、死因や病名を聞いたりするのはマナー違反です。

また、親しい間柄でも対面をすすめられない場合は、無理に対面を要求するのは控えるようにしましょう。

親族が亡くなった時の挨拶のマナー

従妹や叔父、叔母など、自分と比較的血の繋がりの強い親族が亡くなった際は、どんな挨拶をすればよいのでしょうか。遺族側と、親族側の両方のマナーを解説していきましょう。

身内が亡くなった場合の挨拶は?

『身内』が亡くなった場合は、残された遺族側に対し『このたびはご愁傷様です』と声をかけるのが基本です。親しい身内の場合は、葬儀の前の通夜振る舞いなどで、言葉を交わすことが多いようです。

身内ですので『生前お世話になっておりました』や『残念な気持ちでいっぱいです』というように、気持ちを自分なりの言葉で伝えるのもよいですが、立場をわきまえ、長々と話をせず、出来るだけ短い言葉で挨拶をするようにしましょう。

遺族、親族の挨拶は?

遺族側は、参列した人に対し、喪主という立場で挨拶をします。挨拶のタイミングは多くありますが、特に重要なのが以下になります。

  • 受付時
  • 告別式

受付時には、参列者の言葉に対し『お忙しいところ足をお運び頂きありがとうございます』という感謝の気持ちを込めた挨拶を返すのが基本です。

告別式での挨拶では、喪主として、故人との関係、参列者への感謝、今後の決意表明などが盛り込まれます。予め挨拶文を用意しておき、読み上げるという形で問題はありません。

挨拶状のマナー

葬儀が終了した後は、喪主側は、参列者全てに感謝の意を込めて『挨拶状(礼状)』を出すのがマナーです。参列者がなく身内だけの家族葬をした場合は、親族に対し、速やかに挨拶状を送り、葬儀が終了したことを伝えましょう。

挨拶状の文面は、形式がほとんど決まっています。親しい人には手書きで言葉を添えてもよいですが、全ての参列者に出すことを考え、シンプルな文面で印刷するのが一般的です。

使用する用紙は、便せんでもはがきでも構いませんが、『不幸が重ならないように』の意味で、封筒は二重になっていないものを選ぶ必要があります。文面や形式などは印刷業者にあらかじめ頼んでおくとスムーズです。

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葬儀の挨拶は言葉選びも大切

葬儀では、使ってはいけないNGワードがあります。『忌み言葉』といわれるもので、自分にはその気はなくても周囲を不快な気持ちにさせてしまうこともあります。

特に遺族に挨拶をするときは、言葉の選び方に慎重になりましょう。

葬儀の挨拶には使ってはいけない言葉がある

日本は昔から『言霊』を大切にしてきた文化があります。不吉な言葉を使うことで、それが現実になってしまう、不幸が重なるという意味から、以下のような言葉はNGとされています。

  • 重ね重ね、ますます、たびたび、くれぐれ、返す返す、しばしば、追って
  • 消える、落ちる、浮かばれない、迷う、死亡、死ぬ、数字の四・九

『重ね言葉』は、同じ言葉を2度重ねる言葉で、不幸が続くことを連想させます。また『死亡』などは、『逝去、永眠、他界』などに言い換えるようにしましょう。

また忌み言葉ではありませんが、『頑張って』という言葉は遺族に負担になるために、避けた方がベターです。

宗教によって使わないほうがいい言葉

宗教によって、使わない方がいい言葉があります。

例えばキリスト教においては、『死は永遠の命を得る』とか『神のもとに召される』という考え方があるので、悲しみの意を表す『お悔み』という言葉は使われません。『安らかなお眠りをお祈りします』という挨拶がよいでしょう。

成仏、供養、冥福、霊前などの言葉も、仏教用語なので、使わないようにしましょう。

まとめ

葬儀の言葉の選び方は、沢山のルールがあり、難しいと感じるかもしれません。言葉や挨拶はもちろんですが、相手のことを思いやるという態度を示すことも大切です。それぞれの場面に合わせた行動と言葉を考え、あらかじめ準備をしておきましょう。