家族葬のお通夜。喪主の疑問も参列者の疑問もこれで解決

葬儀の形が変化している今、『家族葬のお通夜のやり方』や『通夜参列するかどうか』で悩む人がいるようです。お通夜の必要性や、通夜振る舞いの手順、参列者への挨拶など、はじめての家族葬に役立つ情報をお伝えします。

家族葬でお通夜は必要なのか?

葬儀の参列者をごく親しい人に限定する家族葬は、近年急速に増えているといわれています。一般の弔問者や近親者などが集まるお通夜は、家族葬の場合でも行わなければいけないのでしょうか。

遺族や参列者が知っておくべき『お通夜の常識』を詳しく解説していきましょう。

お通夜を行う場合と通夜なしの場合

家族葬の場合でも、お通夜は行うことが原則です。規模は小さくなるものの、お経をあげ、通夜振る舞いをするという基本的な流れは、本来の葬儀と変わりません。

ただし、例外もあります。家族葬でも『一日葬』を選んだ場合は、その日のうちに、告別式から火葬までを完了させる必要がありますので、通夜は行いません。

また、『火葬式(直葬)』の場合は、通夜や告別式を行わず、火葬のみを行います。

『通夜なし』を選択する背景には、参列者の経済的・身体的な負担を抑えたいということや、自宅ではなく斎場で葬儀を行うようになったことなどが挙げられます。

同様の背景から、夜通しの通夜ではなく、夕方からはじまる『半通夜』が一般化している現状もあります。

家族葬のお通夜に適した服装

近親者だからといって平服でお通夜に参加するのはマナー違反です。一般的には、家族葬の通夜でも、一般葬と同じような喪服を着用します。喪服には、主に以下の3つのタイプがあります。

  • 正喪服
  • 準喪服
  • 略喪服

主にお通夜では、正喪服と準喪服が着用されると覚えておきましょう。

大部分の参列者や関係者は、正喪服よりグレードを下げた準喪服を着用します。男性はブラックフォーマルまたは黒いビジネススーツ、女性は、黒のスーツ、ワンピース、アンサンブルです。

正喪服は主に喪主やその配偶者が着用するものです。男性は黒無地のモーニングやイブニング、紋付羽織袴などで、女性は黒無地の着物、ワンピース、アンサンブルです。

略喪服は、黒に限らずシックな色合いのスーツやワンピースなどのことです。現在の葬儀やお通夜では準喪服が一般的になっているので、遺族側から指定がない場合は、あまり着用することはありません。

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お通夜の挨拶のタイミングと例文

お通夜では、喪主が参列者に対し挨拶を行います。葬儀全体では、4回ほどの挨拶のタイミングがあり、そのうちの1つが『お通夜での挨拶』です。内容は人によって様々ですが、この2つのポイントを押さえましょう。

  • わざわざ遠方から来られた弔問客に対するお礼
  • 生前に故人がお世話になったことへの感謝

例を挙げると、まず『お忙しいところ、お通夜にお集まり頂きありがとうございます』などの言葉で始め、故人の死因と『〇月〇日に息を引き取りました』ということを述べます。

この後、故人との想い出を含めながら、参列者への感謝の気持ちを伝えます。通夜の後は『通夜振る舞い』などが行われるので、その案内と『今後とも変わらぬご厚情を頂きますようお願い致します』という遺族への支援で締めくくります。

通夜振る舞いで知っておきたいこと

通夜の後に行われる通夜振る舞いは、単なる食事会ではありません。どのような意味があるのか、どんな料理を出すのが良いのかなどを把握しておきましょう。

そもそも通夜振る舞いとは?

通夜振る舞いとは、集まった人々が故人を偲び、思い出を語りながら一緒に食事をする場です。喪主は、僧侶や弔問客を別室にまねき、料理やお酒を振る舞います。故人を偲ぶ場としての意味と、お酒による清めという意味があります。

通夜振る舞いの流れ

喪主がお通夜終了の挨拶をする際に、あわせて通夜振る舞いの案内を行います。僧侶を上座に案内し、続いて会社関係、友人、知人、親族の順番に座ってもらいます。関係者は、末席に座り、僧侶や参列者に挨拶をしてまわります。

僧侶が通夜振る舞いの参加を辞退した際は、御膳料として5,000円~10,000円をお渡しするのが一般的です。

通夜振る舞いで出す料理

通夜振る舞いでの料理は、取り分けることのできる大皿料理がメインとなります。昔は、山菜や野菜、豆腐などの精進料理が多かったようですが、近年は和風オードブルや煮物の盛り合わせ、寿司、天ぷら、サンドウィッチなど種類は多様化しています。

通夜振る舞いでは、1人1人がしっかりと料理を口にするわけではありません。一口箸をつけて退席する人も多いため、料理は参列者の7割程度の量を用意するのが良いといわれています。

家族葬の通夜参列の基準

家族葬はごく身近な人のみで行われるので、参列すべきかで悩む人は多いようです。マナー違反、常識外れとならないための通夜参列の基準を確認しておきましょう。

会社同僚のお通夜に弔問するべきか?

会社同僚や上司、部下が亡くなり、家族葬を行うことになったケースでは、お通夜・告別式

・葬儀には、家族や近親者以外は参列しないのが基本です。

遺族にお悔みを述べた後に、お通夜に参列してもよいか聞いてみるのも良いでしょう。『参列不要』という返事があったら、無理に気持ちを押し付けることはしないのがマナーです。

また、会社によっては、代表者が参列する、部署で代表して香典を出すなどのルールを設けていることもあるようです。

家族葬に参列するべき場合とは?

家族葬では、遺族側から参列願いがあった場合のみ参列することができます。遺族から電話で直接言われることもありますが、訃報連絡をはがきで受けることもあります。

書面に、葬儀の日時や場所などが記載されていれば、参列するようにしましょう。いくら親しい友人・知人であっても、参列願いがない場合は控えなければいけません。

まとめ

家族葬を選択する人々は年々増える傾向にあると言われています。親しい友人を亡くされた時は、通夜や葬儀に参列したいという気持ちは分かりますが、ひっそりと故人を偲びたいという遺族側の気持ちを尊重するようにしましょう。

また、遺族側は『葬儀後でもかまわないから、お焼香に伺いたい』という故人を慕う人にも配慮して対応を考えるようにすると良いでしょう。