葬儀・通夜でお悔やみを言う時の注意点。滞りなく葬儀に参列するには

今回は故人、遺族との間柄によって変化する弔問のタイミングや、お悔やみの言葉・マナーについて紹介します。遺族の気持ちに寄り添った適切な行動をとれるように、それぞれのパターンを頭に入れておきましょう。

葬儀や通夜の弔問するタイミング

葬儀や通夜の弔問のタイミングは、故人や遺族との親密性によって変わってきます。自分の立場を客観的にみて、遺族の気持ちに寄り添った適切な振る舞いを心がけましょう。

親戚や親しい間柄の方

まずは故人・遺族が親族の場合について説明します。近しい親族の場合は訃報を聞いたら、出来るだけすぐに遺族のもとに行きましょう。通夜・葬儀は喪主側の立場で参列するのが基本となります。

遠方の親戚の場合は、遺族のもとに行くかは状況次第です。通夜・葬儀には参列しましょう。参列できない場合は、弔電を打っておき、後日弔問しましょう。次に親族ではないが、親しい間柄の方の場合について説明します。

訃報を聞いたら出来るだけすぐに遺族のもとに行きましょう。このときに、何か手伝えることはないか聞くのがマナーです。通夜・葬儀ともにもちろん参列しましょう。

それ以外の方

それ以外の方は、通夜や葬儀の準備に追われている、死去後すぐの弔問は避けましょう。通夜・葬儀・告別式のどれかに参列するか、参列できない場合は手紙を添えた香典を郵送しましょう。

故人との間柄で変わるお悔やみの言葉

お悔やみの言葉とは、故人の死を悲しむ気持ちを表現するために、遺された人々に対して述べる言葉です。

親戚や親しい人を除いて、一般の弔問客と遺族が話せる機会はあまりないので、弔問時の挨拶をするときに、短い挨拶で気持ちを、端的に伝えなければいけません。また故人・遺族とご自身の間柄によって挨拶を変えましょう。

近い親戚

近い親戚の場合、故人と血縁関係があったり、遺族と同じように悲しい気持ちを抱えている場合が多いので、形式ばらなくても問題ありません。

『大変でしたね』『さみしくなりますね』といったように直接的に自分の想いを遺族の気持ちに寄り添って伝えても良いでしょう。

いくら近い親戚とはいっても何か複雑な事情を抱えている場合は、それに見合った振る舞いをするようにしてください。

  • 砕けたお悔やみの言葉+手伝いの申し出

『さみしくなりますね。お手伝いできることがあれば、なんでもおっしゃってくださいね。』

遠い親戚

遠い親戚は近い親戚とはまた違います。気持ちに温度差があるはずなので、礼儀に沿った挨拶を心がけましょう。手伝いを申し出るのもマナーです。

  • お悔やみの言葉+手伝いの申し出

『このたびは誠にご愁傷様でございます。お力になれることがあれば、おっしゃってください』

上司や先生などお世話になった方

遺族と面識がない場合もあるので、自己紹介をまずしておきましょう。それだけでなく生前お世話になった方の葬儀では、手伝いを申し出るのがマナーです。

  • 自己紹介+お悔やみの言葉+手伝いの申し出

『○○でお世話になっていた○○と申します。○○さんには生前、大変お世話になっておりました。このたびは誠にご愁傷様でございます。何かお力になれることがあれば、遠慮なさらずにおっしゃってください。

ご近所の方など

ご近所の方は親密度によって変わりますが、お悔やみの言葉を遺族に伝えましょう。親密度によっては、近い場所に住んでいるのでお手伝いを申し出ることもあります。

  • お悔やみの言葉+(手伝いの申し出)

『この度は誠にご愁傷様でございます。お悔やみ申し上げます。(お手伝いできることがあれば何なりとお申し付けください)』

お悔やみの言葉の注意点

お悔やみの言葉を遺族に伝える際は、端的に挨拶しましょう。その際に使ってはいけない言葉もあるので、しっかりと覚えておきましょう。

遺族の方にお悔やみを言う時

遺族の方にお悔やみの言葉を言うときは2つ考慮しなければいけないことがあります。1つ目は端的にお悔やみの言葉を伝えることです。遺族は葬儀の準備に追われているので、時間があまりありません。長々と話すのは禁止です。

2つ目は死因やご臨終の様子を聞かないことです。遺族にとって故人の死に際は辛い思い出なので、思い出させないためにもこちらからは聞かないのがマナーです。

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忌み言葉を使ってはいけない

お悔やみの挨拶の際に、以下の言葉は使わないようにしましょう。遺族を不快な気持ちにさせてしまう恐れがあります。

  • 仏式葬儀での忌み言葉。『浮かばれない』
  • 重ね言葉。『再三』『重ねる』『くれぐれも』
  • 不幸が再び来るのを連想させる言葉。『また』『この先も』『これからも』
  • 死を表す直接的な言葉。『死ぬ』『死亡』

まとめ

弔問するタイミング、お悔やみの言葉は故人と遺族との間柄によって変わるので、客観的に自分の立場を把握しておきましょう。

また、挨拶の言葉で使ってはいけない言葉も事前に把握し、遺族の心情に寄り添ったマナーある言動を心掛けましょう。