多くの場合、家族葬では参列する人は親族までですが、故人の親しかった友人が参列することもあります。今回は、家族葬の時、喪主としての友人への連絡の仕方や注意点、また、参列者としての香典やお悔やみの伝え方についてご紹介します。
家族葬の時、友人にはどう連絡する?
家族葬であっても、故人の友人を呼びたいなどの希望があるときがあります。そのようなときは、遺族から友人一人一人に連絡をするのではなく、故人と最も親しかった人にまず連絡をします。連絡を取った際に、その人から他の友人に一括して連絡してもらえるように頼むことは可能です。
連絡をお願いする内容は、葬儀の日時や場所、家族葬であることと香典はどのようにするのかを具体的に伝えます。特に、香典はお断りするのであれば、その旨を正確に伝えて、後でトラブルのないように注意しなければなりません。故人の会社関係の人で、参列を希望する人が多い場合でも、家族葬であることを失礼のないように伝え、友人と同様に香典を受け取らない場合は、正確に伝えるようにしましょう。
また、遠くに住んでいる故人の友人で、年賀状などのやり取りをしていた相手には、喪中ハガキにて、亡くなった日時や病状はどのようなものであったのか、葬儀は近親者のみで行なったことを伝えます。さらに、生前お世話になった感謝の言葉も一緒に書中に入れて報告するのが良いでしょう。
友人の家族葬 香典はどうすべき
親しい友人の家族が亡くなり、家族葬で行う場合には香典をどうすればいいのか迷ってしまいます。家族葬であるので、お願いされない限り参列するべきではありません。せめて香典はした方が良いのかと思いますが、家族葬の場合は香典を遠慮するケースが大半です。
自分がもらっていたから、お返しをしなければと迷っている場合は、遺族の方に連絡して決めてもらうのが良いでしょう。香典は受け取らないと言われた時には、それに従うのが礼儀です。どうしても、形として残したおきたい場合は、花を送るなどして「お返しは不要です」と一言添えておくと良いでしょう。
また、日頃あまり会う機会のない友人の家族が亡くなったと新聞のお悔やみなどで知ったときには、まず電話でお悔やみの言葉を伝えます。葬儀の内容を聞き、家族葬で行なったと聞いたら、香典は受け取ってもらえるのかを聞いてみましょう。近くに立ち寄ることがあれば、後ほどお線香をあげに行き、香典もしくは故人の好きだった物などを供物として持って伺うのが無難です。
友人の親の家族葬 お悔やみの伝え方
お悔やみの言葉は、訃報の連絡を受けて、故人の死を弔う気持ちを伝えるものです。友人の親が亡くなり家族葬で行う場合、遺族の元で直接伝えるのは難しく。家族葬でも、特に親しい友人であれば参列させてもらう場合もありますが、ほとんどの場合、友人は参列はできません。
そのため、間接的にお悔やみの言葉を伝えなければなりません。手紙やハガキなどで伝えるのが良いですが、友人との関係性や状況によっては、メールで伝えても問題はないでしょう。
たとえば、友人からの訃報もメールで連絡があったときで、なおかつ親しい間がらの友人であることです。メールは、件名から簡潔にわかりやすく書き、時候の挨拶などはなく、お悔やみの言葉を手短に書き、相手に時間を取らせないようにしましょう。
友人の親の家族葬香典はいくら
友人の親の家族葬で、香典を持っていく場合、金額は3000円〜5000円が一般的な相場です。年齢や地域によってもこだわりがあるので、自分の両親や親戚、または地域の年長者に相談して決めるのが良いかもしれません。
たとえば「四」という数字は避けなければいけないというのが日本人の風習として残されていることもあるため、この場合は3000円か5000円のいずれかということになります。
また、家族葬では、香典は受け取らない相手に対しては、友人を代表として他の友人からも1000円ずつ集めた分をまとめて「お返しはいらない」と言って渡すようにすれば、相手も気を使わずに済むでしょう。
また、家族葬で行うから香典はいらないという旨をはっきりと伝えられた時には、香典は持って行かないのがマナーです。この場合でも、友人として皆で話し合って、お金を出し合って花などを送り、気持ちだけを伝えるのも良いでしょう。友人同士は、それぞれに家庭のやり方や違いが生じるため、お互いに香典の金額は気を使わない程度にするのが無難です。
まとめ
家族葬は、どのくらいまでの相手に連絡をして良いのか、また連絡をするタイミングなどにも気を使います。友人の親族が亡くなった時の家族葬にも、香典の渡し方についての気配りやお悔やみの言葉をどのように伝えるのかを、よく考えなければなりません。親しい友人には相手の大変さを察して、手伝いに行く気遣いも大切です。