家族葬の報告の正しいやり方は?タイミングや内容について詳しく解説

家族葬を行うことになった場合、葬儀に参加できる人数が限定されるため親族や故人の友人知人に対して事前に連絡を入れておく必要があります。そこで気になってくるのが、家族葬を行うという連絡をするタイミングと内容です。特に家族葬をしたことがないという人の場合はどうすればいいのかわからないという人も多いので、今回は家族葬の連絡をはがきで通知するタイミングや内容について解説します。

死亡通知はがきの文面・送るタイミング

死亡通知はがきとは、故人の死を知らせるとともに葬儀に関しての案内や通知をするための挨拶状として利用されています。

基本的に死亡通知はがきを送るタイミングとしては、葬儀前であれば配達日を考慮した上でできる限り早く出すことが望ましいと言われています。

ただ家族葬の場合は葬儀日程の案内をしてきてもらうために出すのではなく、葬儀が無事に終わったという旨を伝えるために利用されているケースが多いです。このため家族葬などの相手を招かない葬儀での死亡通知はがきを送るタイミングは、葬儀後の初七日の頃が基準とされています。

文面としては故人の名前と亡くなった日にち、死因を入れて何歳で永眠となったのかという事実から入ります。そして故人の希望や遺族の希望などの理由を添えて家族葬を行った旨を書いた上で、「すぐにお知らせするべきところ、ご通知が遅れましたことを深くお詫び申し上げます」とお詫びの言葉を添えておくことが大切です。

締めとしては「ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んでご通知申し上げます」と添えて、最後に日付と住所、喪主の名前を添えれば文面としては問題ありません。特に家族葬の場合は葬儀を終えてからの連絡となるため、死亡通知はがきを受け取った相手が不快にならないように家族葬にした理由やお詫びの言葉をきちんと添えておくことがポイントとなっています。

家族葬実施後の挨拶はがきの文面・送るタイミング

家族葬をした後に大切だと言われているのは、葬儀をした後に葬儀に参列しなかった親族や知人への挨拶はがきを送ることです。特に家族葬の場合は葬儀を終えた後に死亡通知はがきなどで挨拶をするというケースが多いので、改めて家族葬を実施した後にお詫びを含めた挨拶のはがきを送っておくこともあります。

このため死亡通知はがきを利用するのか挨拶はがきを利用するのか、どちらかになるケースがほとんどだと言います。

送るタイミングとしては死亡通知はがきと同じく、葬儀を終えた後に送るというケースが多いです。ただ注意点として、故人と特に親しくしていた相手や会社関係、近所の自治会などははがきによる挨拶だけだと不快感を示すケースがあります。このため葬儀の前に家族葬をする旨と参列を辞退してもらいたい旨を電話などで伝えてから、改めて葬儀が終わった後にはがきを出すという方法がおすすめです。

またはがきの文面のポイントとしては、葬儀を家族葬として執り行った事実をお詫びするという点にあります。このため内容は死亡通知はがき同様の文面で問題はないのですが、生前に故人がお世話になっていたことへのお礼や知らせが遅くなったことへのお詫びなどを含めておくことが大切です。

このため死亡通知はがきよりも内容としては柔らかい雰囲気の文面にしておくと、受け取る側としても受け入れやすくなっています。

喪中はがきの文面・送るタイミング

家族葬を終えた後に送るはがきとしては、死亡通知と挨拶状のほかにも喪中はがきがあります。特に家族葬の場合は死亡通知や挨拶状を送っていない相手は葬儀をしたことを知らないケースが多いので、相手が年賀状などを準備するよりも早く喪中はがきを出す必要があるのです。

このため喪中はがきを送るタイミングとしては、相手が年賀状などの準備を始める11月中旬がよいと言われています。遅くても12月上旬までには相手に届くように送ることが望ましいので、早めの準備が大切です。もしも間に合わなかった場合は、年が明けて松の内が過ぎてから立春までの間に送ることで、寒中見舞いという形で謝罪をするのがよいと考えられています。

また喪中はがきの文面は、基本的には一般的な喪中はがきで使われているような内容で構いません。そのため喪中専用のはがきを購入してそのまま送るという方法もあるのですが、家族葬を行った場合には「故人または遺族の希望で、葬儀は身内だけで執り行いました」という一文が必要となります。

こうすることで家族葬を執り行ったということを相手に伝えることができますし、死亡通知や挨拶状を送らなかった相手への事後報告として利用できるのです。

ほかにも寒中見舞いとして出す場合も、一般的な寒中見舞いの文面に家族葬を執り行った旨と連絡が遅くなったことへのお詫びなどを添えておくと丁寧かつ相手にも不快感を与えない文面にできます。

まとめ

家族葬を執り行った場合のはがきでの通知や挨拶は、基本的に葬儀が終わって落ち着いてから送るケースが多いです。相手によっては、はがきを送る前に電話連絡をしておく必要もあります。

また文面には家族葬を執り行ったという事実だけではなく、それが故人や遺族の希望であったこと、連絡が遅くなってしまったことへのお詫びなどを添えておくことが大切だとされています。