【家族葬 インタビュー①】家族葬に予想外の参列者ートラブル編

最近、周囲で家族葬を行う人が増えていて、自分のところも家族葬にしようか検討している方は多くいらっしゃると思います。一方で、ネットや本の情報はまとめられすぎていて、実際のところはどうなのか、よくわからずに不安に感じている人も多いのではないでしょうか。そのような不安を少しでも解消していただくため、家族葬の経験者の方にインタビューを実施し、その内容を記事にしました。今回のインタビューに答えてくださったのは、福岡県の佐藤ゆうりさん(仮名)です。実は、家族葬の時にハプニングがあり…。それでも家族葬でよかったという佐藤ゆうりさん。どのような想いで葬儀を進められたのでしょうか。

今回話を聞いた人

性別 女性
年齢 20代
葬儀の形式 家族葬
参列者数 15人
費用 50万円以下
故人との関係 姉妹
都道府県 福岡県

今回は遠方であったこともあり、電話でのインタビューを行いました。

(2018年4月25日実施)

ことの始まりは・・・

ーー突然の葬儀だったとお聞きしました。家族葬に至った経緯を教えていただけますか

佐:そうですね。本当に突然の葬儀でした。

うちの場合は、ちょっと特殊で姉が自分で命を絶ってしまったんですね。

なので、選択の余地もなく、葬儀は身内だけで行うという流れになりました。

ーーなるほど、確かにご自身で命を絶たれたときは、ご家族としては慎重になりますよね

佐:そうなんです。

死因が死因だけに、大勢の方に来ていただいて、大々的に葬儀をするよりも、身内だけで

ゆっくりと送りたいという気持ちが強かったです。

結果的には家族だけで見送ることができてとてもよかったと思います。

葬儀社は家の近くで即決

ーーお姉さまがお亡くなりになってからどのように葬儀を決められたんですか?

佐:姉が死んだことを知った時はものすごいショックでしたが、とりあえず、すぐに親族に電

話で連絡して葬儀を執り行うことになりました。

家族葬にしようという話になったのですが、死因が死因なだけに特に反対意見もなく、す

んなりと家族葬に決まりました。

ーー葬儀社はどのように選ばれたんですか

佐:いえ、葬儀社は特に探したりはしませんでした。

近所に葬儀社の看板があって、葬儀社の存在自体は知っていたので、すぐにそちらに頼も

うという話になりました。

電話してみると空きがあったので、そのままそちらに頼みました。

この葬儀社に決めたのに特別深い理由があるわけではなく、「単純に家の近くにあったか

ら」、というのが決め手です。

順調に進んでいたが・・・

ーー葬儀社も順調に決まり、そのまま葬儀へと進んでいったんですね

佐:はい。

葬儀に関して特にこだわりを持っていたわけではなかったので、葬儀社との打ち合わせも

問題なく済ませ、家族だけでゆっくりと通夜を行う予定でした。予定だったですが…

ーー何かトラブルでもあったのでしょうか

佐:どこから知ったのかはわからないのですが、姉の子供の幼稚園の同級生が大勢いらっしゃ

って。突然のことでびっくりしました。

ーー連絡はされていなかったんですね

佐:それが、家族葬でしたので、身内だけに連絡して、友人・知人などの関係者には、特に連

絡してい無かったんですよ。本当にどこから知ったのかよくわからなくて。どこから知っ

たのか聞くのも失礼に当たるかと思い、結局聞けずじまいだったんですが。

ーーなるほど、それは確かにびっくりしますね

佐:はい。

その時は、同級生の子供とその親が全員来てくれて…。

幼稚園のお子さんばかりだったのでそのまま歌を歌う流れになって大変でした。クラスの

方達なりに姉のことを思ってくださって、後は姉の子供も悲しんでいるだろうからという

配慮の末にこうなったのだと思うのですが、私たち遺族からしてみると、正直少し迷惑で

した。

姉が喜んでくれているといいのですが、私たちとしては静かに送りたかったので。

ーーだいぶ大きな葬儀になってしまったんですね。葬儀後も弔問が大変になってしまったりし

  たんですか?

佐:いえ、葬儀後も結局、特に訃報は出しませんでした。

姉の形態に連絡があった人にのみ、亡くなったことを伝えるという感じです。

なので、弔問もそれほど多くはありませんでした。どのくらい来るのが相場かはわからな

いですけど。

でもやっぱり家族葬

ーー途中でハプニングがありましたが、家族葬自体には後悔はないですか

佐:ないですね。

家族葬にしてよかったと思います。

途中で人数が増えたりとかはあったんですけど、基本はゆっくりと家族だけで送ること

ができたので、よかったです。

姉の本当に身近にいた人だけの葬儀だったので、余計なことに気を取られることが無かっ

たのはありがたかったです。

ーーもしまた葬儀の喪主になることがあったら家族葬にしますか?

佐:はい。特に自殺とかではなくても、次も家族葬にすると思います。

インタビューを終えて

今回インタビューに答えていただいた佐藤さんは、葬儀の内容に関しては特にこだわりはなかったそうです。内容よりも、誰と送るかにこだわりをもっていました。やはり家族葬の魅力は葬儀を行うときに、身内だけで静かに送ることができる点にあるようです。