葬儀社のことを知ろう。種類や選び方のポイントまで解説します

身近な人の不幸は、いつどのような形でやってくるかわかりません。そんなときに心強いのが、葬儀社の存在です。今回は葬儀社の種類や選び方、就職方法、評価の高い葬儀社の情報を紹介します。葬儀社について詳しい知識を身につけましょう。

葬儀社とは

葬儀社とはその名の通り、葬儀を執り行うことを仕事にしている会社です。『葬儀を執り行う』と一口に言っても、会場の設営や火葬場の手配などだけが仕事なのではありません。遺体の運搬や仏具の扱い、見積もりと決算などもその仕事に含まれます。

『遺族の人に寄り添って快く故人を送りだす手助けをする』のが、葬儀社の仕事であると言えるでしょう。

葬儀社の歴史

日本には長い火葬の歴史があります。西暦700年頃にはすでに火葬の文化が芽吹きはじめ、平安時代に入る頃には死者の半数以上が火葬で弔われていたとされています。

江戸時代になってからは葬儀の仏教化が進み、明治時代にさらに発達を遂げ、昼間に葬儀を執り行うことや、装飾を施した祭壇・葬具を利用することが一般的になりました。

そして第二次世界大戦戦後、全国的に葬儀社が普及しはじめました。つまり現代のわたしたちが想像する『葬儀社』とは、明治以降に発展した業種なのです。

葬儀社の種類

葬儀社にはいくつかの種類があることをご存知でしたか?種類によってそれぞれできることが違うので、自分や家族にもしも不幸があった場合、どんな葬儀社に依頼したいのかをあらかじめ考えておくといいでしょう。

専門葬儀社

専門葬儀社とはその名の通り、葬儀を専門にした会社のことです。葬儀社には開業の資格が必要ありません。そのため、大手葬儀社から地元密着型の小さな葬儀社まで、さまざまな規模の会社があります。

最近は葬儀も多様化しているので、そのニーズに合わせるように、家族葬や自然葬に特化した専門葬儀社もあります。

また、大手の葬儀社は多くの式場・斎場と提携しているので、そのぶん選択肢が増えるのがメリットです。

葬儀に関して強い要望がある場合、経験が豊富でツテも多い専門葬儀社に目星をつけておくと、いざというときに安心です。

互助会系

葬儀社において『互助会』とは、積み立てするシステムの名前です。互助会をかんたんに説明すると、冠婚葬祭の部署を持つ企業に会員登録して積立を行い、必要になったらその積立金を元手にして催事を行うことを指します。

例えば50万円の積立をしておけば、葬儀にはもちろん、結婚式でも、その企業が対応していれば積立金を使うことができます。

互助会に参加するメリットは、不意な出費に準備できること、そして大手企業が運営していることが多いので、アクセスが良く綺麗で最新式の式場が多いことが挙げられます。

しかし、思っていた以上に積立金が多くなったり、解約の際に揉めたりというトラブルも報告されています。互助会を利用するのであれば、事前によく調べておきましょう。

JA・生協系

JAや生協を通じて葬儀を行うことも可能です。元々はJA生協の組合員に対するサービスでしたが、最近は組合員ではなくてもサービスが利用できるようになっているところも増えています。

サービスの内容はその団体によって大きく異なるので、葬儀を行う地域のJAや生協が葬儀サービスを提供しているかどうか、一度調べておくことをおすすめします。

もし故人や遺族がJAや生協で働いていた、もしくは働いているのであれば、こういったサービスも視野にいれるといいでしょう。

葬儀社選びの主なポイント

葬儀が行われるまで、その葬儀社が本当に信頼できるかを見極めるのは難しいので、どの葬儀社にお願いすべきか迷っている人も多いかもしれません。

しかし、故人を送る大切な儀式である葬儀では、嫌な思いはしたくないものです。そのため、葬儀社選びは、以下のポイントを押さえて慎重に行いましょう。

大手が良いとは限らない

大手葬儀社を選べば、滞りなく理想的な葬儀を送れると思う人が多いかもしれません。しかし、知名度が高く規模が大きいからといって『いい葬儀社』であるとは限りません。

同じように、家族経営の小さな葬儀社だからといって、しっかりと葬儀を執り行ってくれないというわけではないのです。

まず大事なのは、どんな葬儀にしたいかを自分のなかで明確にすることです。少人数で家族葬を行いたいのか、たくさんの花を用意したいのか、とにかくアクセスの良い所にしたいのか、人によって葬儀の際重視するポイントが異なります。

それが明確でないと、『とりあえず有名なところ』となりがちです。葬儀社選びで後悔しないために、まずどんな葬儀にしたいかを考えてみてください。

わかりやすいパンフレットや見積もりの提示

不要なトラブルを避けるために大切なのが、葬儀社が事前に金額を細かく、そして明確に伝えてくれるかどうかというところです。

葬儀はやり直しがききません。葬儀を終えた後に予定外の金額を請求されても、すでに葬儀が執り行われたことは事実なので、支払いを拒否すればトラブルになってしまいます。葬儀にまつわる金銭トラブルは誰しもが避けたいところでしょう。

そのため、事前にしっかり金額について説明し、細かい見積もりを提示してくれる葬儀社かどうかを重視しましょう。

わかりやすいパンフレットを用意している葬儀社は、特に良心的だと言えます。基本料金に全て必要な費用が含まれており、追加費用がかからないことをアピールしている葬儀社もあります。

金額について疑問があれば積極的に質問し、相手がどう答えてくれるのかを見極めるのもいいでしょう。

担当者の人柄は大切

担当者の人柄も重視したいポイントです。インターネットで情報を入力すれば、簡単に見積もりを出してくれるサービスもあります。しかし、葬儀社を選ぶときは、実際に担当者と顔を合わせて話を聞くことをおすすめします。

こちらの相談に親身になって的確なアドバイスをしてくれる人や、細かな質問にも丁寧に答えてくれる人だと、いざ葬儀に臨んだ時に安心して頼ることができます。

一方で、担当者との信頼関係がしっかり築けていないと、違和感をぬぐえないまま葬儀を進めなくてはいけないということにもなりかねません。

遺族は葬儀以外にも色々とやらなければならないことが多く、時間を作るのが難しい時期ではありますが、葬儀社の担当者とは折を見てこまめに顔合わせの場を設けておくようにしましょう。それだけで葬儀が円滑に進みやすくなります。

低予算でも快く対応してくれる

最近は家族葬が広まりつつあり、会社の人や地域の人を呼んで大規模な葬儀を行う人は少なくなってきています。そのため残念ながら、利益につながりそうな客を優先して対応する葬儀社も存在します。

葬儀に対してたくさんの予算をつかうつもりではない人は、葬儀社が利益の少ない低予算の葬儀でも丁寧に対応してくれるかどうかを見極めましょう。

葬儀社との打合せの方法

いざ葬儀社と打ち合わせになっても、普段の買い物とは勝手が違い、どうしていいのかわからずに戸惑うかもしれません。

多くの人は葬儀に関する知識が多くはありませんし、『死』というデリケートなことについて話すので、思ったことをなかなか伝えられないということもあるでしょう。しかし、葬儀社との打ち合わせでは、冷静な判断と見積もりの比較が大切です。

冷静な判断が必要

身近な人の不幸に際し、気落ちするのは当然のことです。しかし、葬儀社との打ち合わせでは、一旦心を落ち着かせて冷静に判断しましょう。

予算をしっかり伝えて、故人や家族の方針を明確にしておくことも重要です。葬儀社の言うことを鵜呑みにするだけでなく、必要なものと必要でもないものをしっかりと決断してください。

相手がやたらと決断を急がせる場合や、考える時間を与えないようにする場合、ちがう葬儀社に頼むことを視野に入れたほうが良いでしょう。

できれば数社から見積もりを取る

できればおすすめしたいのが、数社から見積もりを取ることです。あまり葬儀を経験したことがない人からすれば、葬儀の相場がよくわからず、実際には相場よりも高い金額を請求されている可能性があります。

そのため、いくつかの葬儀社から見積もりをしてもらうといいでしょう。その時に注目するのは、葬儀にかかる総額ではなく、花や設営費などのそれぞれの金額です。

『総額』とはいっても、返礼品やドライアイスにかかる費用は別途ということもあります。総額に入っていないものがあると、予定外の出費になってしまいます。

わかりやすく良心的な見積もりをしてくれるところを選んでください。

葬儀社の主な仕事

実際、葬儀社とはどのような仕事をしているのでしょうか。ふだんあまり触れることができない、葬儀社の仕事内容をチェックしてみましょう。

葬儀の依頼を受ける

葬儀場の仕事は、まず葬儀の依頼を受けることから始まります。病院や警察と提携していたり、地元の葬儀を任されていたりするので、ご不幸があった時に連絡を受けます。

喪主となる人が望めば、速やかに見積もりを出して、葬儀を正式に依頼してもらえるように細かな説明などを行います。

葬儀はセンシティブなことなので、故人や遺族の意思を尊重することが求められる仕事なのです。

お通夜や告別式の手配

葬儀社の仕事の具体的なイメージとして挙げられるのが、お通夜と告別式の手配です。これが、葬儀屋の主な仕事と言えるでしょう。

遺体を清めて納棺し、式場へと運びます。また、僧侶の手配や祭壇を含む葬儀場の設営、遺影の準備なども行ないます。お通夜や告別式での司会も、葬儀社の仕事です。

葬儀社で働いている人は、滞りなく故人を送りたせるように、さまざまなバックアップをしてくれるのです。

葬儀社によっては、供花や供物の用意をしたり、死亡通知書や新聞の死亡広告の手配を行ってくれたりすることもあります。

葬儀終了後の仕事

葬儀が終わったあとも、葬儀社の仕事は続きます。出棺後は式場の片付けをし、遺族が食事をしている間に遺影や骨壷を家へ持ち帰る準備をしておかなくてはいけません。

また、遺族から仏壇の相談を受けたり、香典返しについて質問されたりすることもあります。そういったことに対応するのも、葬儀社の大切な仕事です。

最後に、必要な書類、例えば請求書などの制作といった事務仕事をして、ひとつの葬儀に関する仕事は終わりになります。

葬儀社に就職するには

人生を終えた人を送り出すという、やりがいがあり、社会的にも必要な仕事を請け負っているのが葬儀社です。

葬儀社に就職するにはいくつかのコースがあるので、自分に合っている方法を選んで、葬儀社への就職を現実のものにしましょう。

葬儀の専門科のある専門学校へ通う

葬儀に関する専門学校に通うことが、葬儀社の就職への一番の早道だと言えます。葬儀の専門学校はそれ単体で運営されていることは少なく、ホテルやブライダルといった分野の専門学校のなかに併設されていることが一般的です。

専門学校では理論だけではなく実地体験が重視されているので、学校に通いながら実際の葬儀社の仕事に触れることができます。

さらに、ほとんどの専門学校は葬儀社と提携しているため、就職がしやすいというメリットがあります。

時間的、経済的余裕があるのであれば、葬儀の専門学校に通うのが、葬儀社就職への比較的確実な道です。

派遣社員として働く

葬儀社によっては、多くの派遣社員を受け入れています。派遣社員は司会を任されたり、会場の設営を手伝ったりすることがあります。

派遣社員として何度か同じ葬儀社に出向き、そのツテで就職できたという人も多くいます。専門学校へ通う余裕がない人は、働きながら葬儀社就職を目指せる派遣社員という道も視野に入れてみるといいでしょう。

求人サイトから応募する

就職するということを考えると、一番想像しやすいのが求人サイトから応募することでしょう。

葬儀社も時折、インターネットや新聞広告などで求人を出している場合があります。葬儀社には多くの職種があり、名称もさまざまです。たとえば、セレモニースタッフや葬祭ディレクター、納棺師などと書かれています。

しかし、求人サイトで募集しているのは、すでに経験がある中途社員がほとんどです。 全くの未経験であれば、アルバイトや派遣社員などから少しずつ実績を積んで就職を目指した方が、無難かもしれません。

知り合いに紹介してもらう

ツテを使って就職するのもひとつの方法です。大手の葬儀社となるとツテはあまり使えませんが、家族経営の葬儀社では縁故で採用してもらえる可能性が高まります。特に、地元密着の葬儀社は、より大きな可能性があると言えるでしょう。

さらに、葬儀社への就職のひとつの道として、下請け会社から転職という方法もあります。その場合、もともとも花屋や料理屋で働いていて、葬儀社と付き合いがあったという人が多いようです。

葬儀社の人と一緒に仕事をする機会があれば、積極的に話しかけて繋がりを作っておくのもいいでしょう。

葬儀社口コミランキング一覧

全国に数多くある葬儀社のうち、特に評価が高く信頼のおける葬儀社を紹介します。東京をはじめとした首都圏での葬儀を考えている人は、ここで紹介する葬儀社からチェックしてみてはいかがでしょうか。

葬儀社アーバンフューネス

口コミランキングで上位の常連なのが、アーバンフューネスです。葬儀の実績は1万件を超えており、2015年9月刊行の『月刊フューネラルビジネス』によると、5年連続第1位に輝いています。さらに、NHKでも紹介されたことがあるという実績をもつ葬儀社です。

首都圏で1200もの式場と提携しているうえ、契約前にしっかり1円単位の細かい見積もりを提示してくれる透明さも安心感を与えてくれます。

お布施の金額も明確ですし、火葬のみや自宅葬などの小規模な葬儀も請け負っています。金銭的にしっかりとしている葬儀社がいいという人におすすめです。

株式会社リベント花葬儀

東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県にある800斎場と提携しているのが、リベント花葬儀という葬儀社です。

社名にもある通り、花をふんだんに使った花祭壇に力を入れており、心温まる葬儀を演出してくれます。

フラワーデザイナーと一緒に理想的な花祭壇を作り上げることができる葬儀社はあまり多くはないので、その点にこだわりたい人にぴったりです。

さらに、家族葬は19万5千円から、火葬は19万5千円からという、比較的リーズナブルな価格設定なのも魅力のひとつです。

こだわりの葬儀社まなか

『葬儀社まなか』は、追加費用がかからないオールイン・ワンプライスという仕組みが好評です。

見積もりの時点で明確に金額を提示してくれるうえ、それ以上の費用はかからない仕組みなので、金銭トラブルを避けることができます。

見積もりは基本的に3時間以内という即時対応を掲げているので、急な不幸でも対応が早いという強みがあります。

まとめ

葬儀社という存在は、普段あまり身近ではないかもしれません。しかし、大切な人が亡くなったときにどうお別れするかは非常に重要なことですし、理想の葬儀をサポートしてくれる葬儀社の存在はなくてはならないものです。

誰しもがいつかはお世話になる時が来るので、いざという時に慌てずに満足のいく葬儀社を選択できるよう、しっかりと知識を得ておきましょう。