家族葬のトラブル特集。連絡を怠り、油断していると大きな問題に。

近年、浸透してきている家族葬。新しい葬儀の形態として人気が高まっており、そのメリットはいくつもあります。しかし、一方で家族葬もいいことだけではありません。中には、落ち着いて故人を悼むはずが親戚といざこざを起こしてしまったり、後々の対応が逆に大変になってしまったり、と家族葬ならではのトラブルが起きることがよくあります。今回は、そのよくあるトラブルについてその原因や対策を解説していきます。

対象読者

  • 家族葬を検討されている方
  • 家族葬についてメリットだけではなく、デメリットも知っておきたい方

家族葬のトラブル集

新しい葬儀の形態としてそのメリットが盛んに強調される家族葬。今回はその家族葬について、主に4つに分けてご紹介していきます。

家族葬のトラブル ー親戚との軋轢ー

遺族の希望だけでなく、故人の希望で家族葬という、こじんまりした葬儀を選んだ場合でも、葬儀が終わった後になって、家族葬に納得していない親族や関係者がいた場合、問題になることがあります。

葬儀が終わった後に、家族葬であることを知った親戚が「なんて失礼なことをしたんだ」とすごい剣幕で怒鳴ってきた、という話は多くのサイトで使われている話です。最近では、家族葬が増えてきたこともあって、家族葬への理解が進み、そのようなことも減ってきているかもしれませんが、実際、小言を言われるくらいのことはよくあるようです。

この親戚とのトラブルは、事前のコミュニケーション不足から生じるものです。家族葬では、呼ばれる人がいれば、逆に呼ばれない人もいます。その中には、遺族の方が知らないだけで、実は故人にとてもお世話になっていたりすることもあります。また、親族の中には、昔ながらの一般葬で当然葬儀が行われるもの、と考えている方もいらっしゃるかもしれません。そのような時にでも、トラブルなく、故人を見送るため、家族葬を考えている場合は、誰を呼ぶべきかや、家族葬を考えていること告知しておくことなど、前々から準備しておくといいでしょう。

しかし、葬儀が必要になってから準備する場合や家族葬が初めての場合はどうしてもわからなかったり、バタバタしてしまいがちです。そのようなことを避けるために、親戚や近くの葬儀社に相談しておくといいでしょう。最近では生前から相談にのってくれる葬儀社は増えてきています。例えば、全国展開して、かつ、年間実績も国内有数なので、安定してしっかりとした対応をしてくれる、家族葬のファミーユなどがあります。

家族葬のトラブル ー後々の弔問の対応ー

香典や参列者の接待に時間を割かれることを避けて、家族葬を選択される方は少なくありません。しかし、逆に葬儀で応対しなかった分、葬儀後に弔問客として訪れる方が増えることがあります。そのため、家族葬ではかえって後々まで葬儀関連の対応を迫られることになることもあります。

多くの場合、家族葬は参列する人を遺族が選びます。その時、葬儀に呼ばれず、葬儀に参列できなかった人の中には、どうしてもお悔やみを伝えたい人がいらっしゃるかもしれません。故人の交友関係を把握してなかった場合、そのような方が予想より多くいらっしゃって、弔問客の接待が大変になってしまうことがあるのです。

弔問を断っておくなどの対策をしないと、予想よりずっと多くの弔問客がお見えになって、いつまでたっても葬儀から離れられないといった事態に陥ってしまいます。

家族葬のトラブル ー負担費用が高くなってしまったー

費用の面で家族葬にされる方も多くいらっしゃいます。参列者が少ない分、接待に用いられる食事の量が少なくなったり、会場が小さくて済むので、会場費や飲食接待費が安く済むからです。一方で、家族葬では、多くの場合、香典を辞退します。これは、香典返しなどで発生する事務作業を避けてのことですが、そのせいで葬儀の負担費用が増えてしまうことがあります。

そもそも香典には、故人へのお供えだけでなく、遺族を助けるためのお金という意味合いも含まれています。そのお金を辞退するということは、元々入るはずだった収入が減るということを意味します。つまり、参列者を限り、葬儀自体の費用は安くなっても、香典という収入が減ることによって、合計としての負担費用は重くなってしまうケースがあるのです。

費用についてはよく検討して、予想していたよりも負担が重くなってしまった、ということがないようにしたいですね。

家族葬のトラブル ーお寺への配慮ー

故人の希望で無宗教葬にしたが、実は一族には菩提寺があり、そこに納骨するためには、菩提寺で葬儀を行わなければならないという決まりがあって大変だったというトラブルもあります。これは家族葬だけのことではありませんが、特に家族葬に起きやすいトラブルです。家族葬は家族だけで行われるため、葬儀を自由に組み立てやすく、無宗教での葬儀も多いからです。

事前に菩提寺が無いか、決まりはどうなっているのか、の確認が必要です。

家族葬のトラブル -予想していなかった参列者-

家族葬は葬儀に参列する人を遺族や故人が選べる葬儀形式です。そのため、葬儀に呼んでいない人が訪れると遺族はその対応を慌ててする必要が出てきてしまいます。家族葬には呼ばれていなければ参列しないということを心掛けましょう。また、喪主側も家族葬である旨をしっかりと伝えておくようにしましょう。

予想外の参列者により、慌てて対応する羽目になった方のインタビュー記事はこちらです。参考までにご覧ください。

まとめ

家族葬で考えられるトラブルやデメリットとしては以下のようなものがあります。

  • 親族とのトラブル
  • 弔問客の対応
  • 費用負担の増加
  • お寺とのトラブル

それらの原因としては以下のようなものがあります。

  • 事前確認の不足
  • 連絡のミス(弔問のご遠慮など)

これらの対策として、前々から誰を呼ぶのか、また、家族葬の理解を得ておくなど、事前の準備をしておきましょう。これらが難しいとき、親戚や、家族葬のファミーユなど、家族葬に詳しい葬儀社に相談しておきましょう。生前から力になってくれるはずです。