偲ぶ会の案内状にまつわる疑問。案内状のマナーや返信の仕方も紹介

最近では、葬儀以外にも『偲ぶ会』や『お別れ会』で故人を偲ぶ機会が得られるようになりました。しかし、偲ぶ会の案内状の正しい送り方や、返信の仕方について戸惑うものです。ここでは、偲ぶ会の案内状にまつわるマナーを解説します。

偲ぶ会について

『偲ぶ会』とは、葬儀や通夜、告別式とは別に、故人に別れを告げるために行われる行事です。儀式的ではなく、自由な形式で行われ、生前の故人に対する感謝や見送る側の気持ちの整理として、開催されています。

一般的には、会場の手配で平均5万円程度の費用が必要ですが、開催場所となるホテルや広場のランクによっては、5万~10万といった差が出てきます。さらに、出席者1人当たりにつき、1万円程の費用が必要になります。

また、料理や引き出物の内容によっても金額は前後しますが、予算は『会場費+参加者×15,000円』前後と考えておきましょう。

何故偲ぶ会を行うのか?

偲ぶ会は『お別れ会』ともいわれており、故人との思い出を語り、弔うために行われています。

近年では、葬儀が縮小傾向にあり、親族のみで行うことも少なくはありません。あるいは、葬儀や通夜に参加したくても、日程が合わずに参加できなかったということもあるものです。

偲ぶ会は、そういった人たちも故人にお別れの言葉を告げることができ、改めて故人を弔うことができる場として催されているのです。

葬儀との違い

葬儀とは違い、お坊さんを呼び、お念仏を聞きながら黙祷するといった儀式は行いません。場合によっては、パーティーのような賑やかな形で実施されるケースもあり、たいていは平服で参加できる気軽さがあります。

また、お葬式は亡くなった直後に行われるのに対して、偲ぶ会は自由な日程で開催することができます。

偲ぶ会は非常に自由度が高く、お葬式の後であればタイミングはいつでも問題ないため、故人を失ったショックから立ち直り、落ち着いた頃に開催することも可能です。

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偲ぶ会の案内状に関するマナー

偲ぶ会を催す際には、故人と関わりがあった人たちに対して案内状を送ることが通例です。その際に必要となる案内状に関するマナーを学んでいきましょう。

偲ぶ会の案内状はメールで送ってもいい? 

基本的にハガキとメール、どちらで案内状を送っても問題ありません。

しかし、場合によってはメールで送られることに不快感を与えてしまうこともありますので、ハガキや封書を使用して案内状を送るほうがよいでしょう。

返信用ハガキはつけた方が良い

ハガキや封書で案内状を送る際には、返信用のハガキを付けることが一般的です。

返信用のハガキは、出席確認のために重要な役割を担っているため、必ず同封するようにしましょう。

案内状の例文

案内状は場所や日時を知らせるものなので、簡潔でわかりやすい内容にすることが望ましいです。しかし、あまりにも砕けた内容では不謹慎に当たりますので、丁寧な口語体の文体で出欠を確認することを心がけてください。

では実際に、案内状の例を見ていきましょう。

例:〇〇を偲ぶ会のご案内

「(時候の挨拶)さてこの度 亡き〇〇を偲ぶ会を下記の通り執り行うことといたしましたのでご出席賜りますようご案内申し上げます

また、生前賜りましたご厚情に対しましては亡き〇〇に変わり厚くお礼申し上げます

日 時 〇〇月 〇〇日 〇〇時~〇〇時

場 所 〇〇会場 〇〇県 〇〇市 〇〇 

代表 〇〇 〇〇」

『記載する基本的な項目』

  • 会の目的(誰を偲ぶ会なのか)
  • 出席のお願い
  • 故人とお付き合いして下さったことへの感謝の言葉
  • 開催日時
  • 開催場所

記入の際には、上記の項目を含めたうえで案内状を書きます。

文章は時候の挨拶から始め、偲ぶ会への出席をお願いする内容を踏まえてから、故人が生前、お世話になったことへの感謝を述べつつ文章を締めるようにしましょう。

大切な案内状なので、日時や場所、連絡先に誤りがないように注意してください。

偲ぶ会の案内状が届いたら対応する?

開催する側でなく、参加する場合のマナーも知っておく必要があります。案内状が届いた時の対応も身につけておきましょう。

出席の時の返事の書き方

案内状が届いた場合には、速やかに返信します。返信する場合にも注意する点がいくつかあるので、順番に見ていきましょう。まず出席する場合です。

  1. 『御出席』の文字の『御』だけを二重線で消し、『出席』の2文字を〇で囲みます。
  2. 『御欠席』の文字を全て二重線で消します。
  3. 『御住所』の『御』だけを二重線で消します。また、『御芳名』の文字は全て二重線で消すようにします。
  4. 氏名の『〇〇〇行』の『行』を二重線で消し、『様』と記入します。

こちらの記載方法は、披露宴や結婚式でも使用されているビジネスマナーなので、覚えておいて損はありません。この機会に、一般的な返事の書き方を身に着けましょう。

また出席する場合は、出席に〇を付けるだけではなく、ご遺族への気遣いの一言を付け加えることもマナーのひとつです。

欠席の時の返事の書き方

もし、仕事や病気で会に参加できないことが分かった場合、欠席に〇を付けるだけでなく、出席できない理由も一筆添えることが礼儀とされています。

欠席の理由に加え、お詫びの言葉を添えて書くことがマナーです。

例:「この度は、ご連絡いただきありがとうございました。ご遺族の皆さまと共に、生前お世話になった〇〇様のご冥福をお祈りしたかったのですが、当日は出張のため出席できない日に当たります。そのため、誠に申し訳ありませんが、当日は欠礼させて頂きます。」

上記のように簡潔かつ丁寧に、案内してくださった方に対して出席できない旨を伝えます。ただし、コメント欄や余白がない場合は、無理に記載する必要はありません。

十分なスペースがない場合は、主催者側への気持ちを記した、お詫びの手紙を送付すると良いでしょう。

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まとめ

細かい注意点やマナーがいくらかありますが、故人のご遺族、周辺の方々の気持ちを思いやるためにも、細かい配慮は大切です。

案内状の送り方・返事の仕方、両方のマナーを理解したうえで、偲ぶ会を開催、参加できるようにしましょう。